アドベンチャースクーターのセグメントは成長しており、多くの新しいプレーヤーが過去数年で市場に参入しています。興味深いことに、ホンダが2016年にX-ADVを発売することでこのサブセグメントを開始し、その後ADV350やADV160のような小型バージョンを発表しました。とはいえ、他の日本のメーカーはこのセグメントから距離を置いているようで、多くの新しいADVスタイルのスクーターは欧州、中国、台湾のメーカーから登場しています。
例えば、プジョーは最近、グローバル市場にアドベンチャースクーターXP400を発表しました。中国のブランドも最近このセグメントに参入し、ゾンテスはEICMA 2023で自社の501シリーズのマキシスクーターを発表しました。ゴゴロのような電動スクーターのブランドも、この頑丈なスクーターに興味を示しており、CrossOverを発表しました。
今回は、台湾のバイクブランドSYMがADXTG 400を発売することで中排気量のADVスクーターセグメントに参入しようとしています。この新しいスクーターは、他のアドベンチャースクーターからのデザインのインスピレーションを隠しておらず、頑丈なカウリング、デュアルパーパスタイヤ、長いストロークのサスペンション(スクーターとしては)を備え、さらに頑丈なプロテクションプレートと上向きのエキゾーストも装備しています。特別なタッチを加えるために、ADXTG 400はかなり洗練されたアルミニウム製のスイングアームも備えており、これはスクーターにはあまり一般的ではない特徴です。
性能に関して、SYM ADXTG 400は399ccの液冷単気筒エンジンを搭載しており、35馬力と36.61Nmのトルクを発生します。この大きな単気筒スクーターは驚くほどスムーズに動作する傾向があるため、ADXTG 400も大きなバランスウェイトのおかげで同様の特性を持つと考えられます。スクーターの技術パッケージもかなりプレミアムで、ボッシュ製のABSとトラクションコントロールを含み、オフロード走行のためにリアABSをオフにするオプションもあります。また、フルLEDの照明と急ブレーキ時にライトが点滅する緊急ブレーキ警告も備えています。